歯

GTR法(組織再生誘導法)

近年ではインプラント治療の普及により様々な症状を抱えている患者さんでもインプラント治療を行えるようになりました。
インプラントは、自分の骨や、歯周組織がしっかりしているということが適応条件とされていましたが、現代では、骨を再生するGBR法、そして歯周組織を再生するGTR法というのがあります。
今回は歯周組織を再生するGTR法について説明していきたいと思います。

まず、インプラントを受けるにあたり歯周組織というのは絶対に必要になってきます。
これは天然歯でも同じですが、歯肉や、歯根膜、歯槽骨という歯周組織は、歯を支えるための大切な役割をしています。
しかしながら、歯周病や歯槽膿漏などになると、歯を支えるための歯槽骨や歯根膜は弱り、骨に吸収されてしまうのです。
そうなると歯がグラグラしたり、自分の歯を失う原因となります。

そしてインプラントを受ける際も同じで、歯周組織がないと支えられないので、まず歯周組織の再生を促すわけです。
これがGTR法です。

GTR法の治療の流れはまず、再生させたい組織周辺をスケーリングなどを行い、歯周病などが起こっている部分を取り除き、綺麗にします。
そしてその再生をはかる部分に人工膜を造り、歯槽骨や歯根膜に歯肉など柔らかいものが巻き込まないようにします。
この人工膜にはメンブレンというものを使用しますが、メンブレンには繊維性の柔らかなものを防ぐ働きがあります。
そして歯周組織が再生するスペースを確保し、組織再生を促します。

組織再生にはかなり個人差と歯周組織の状態により異なりますが、およそ5ヶ月程度で組織が再生されてきます。
この組織再生には患部を清潔に保ち、刺激を与えないということが一番大切です。

組織が再生されるまで5ヶ月もありますから、かなり根気のいる治療となります。
日頃のケアが必要な治療ですので、そのつもりで治療を受けることと、歯周病などを長く放置しないように気をつけましょう。